

こんにちは!
WEBデザイナー&子どもプログラミング教室の先生の金原陽子です!
@kinbara_yoko
近年、小学校もプログラミングが必須教科となったり、大学共通テストで情報が追加されるなど「プログラミング」が身近になり習い事としての需要も高まっています。
筆者自身が開いているプログラミング教室でも、親さんから度々「プログラミングって何の役に立つんですか?」と質問をいただくので実践を踏まえて、こちらの質問に答えてみました!
筆者の考える結論
結論としては…



子どもがやってみたいなぁ、やってみようかなぁと少しでも前向きに思うのであれば、必要かなと思います!一番大事なのは子ども自身の意思です。
プログラミング教育では、プログラミングの技能を身につけるというよりも、どうするとうまくいくのかな?と何度も試行錯誤することが大切です。
今では『人生100年時代』と言われ、これだけ長く多様性が認められてきた時代だからこそ、色々な選択をしながら、1人ひとりがさまざまな人生を歩み、自分の幸せは自分で見つけていかなくてはなりません。知識を覚えることはもちろん大切です。
これからはさらに、失敗をたくさんしながらも
- 自分で目標を見定め、自分で決める
- 失敗から学ぶ
- 次はどうしたらいいのか考える
- 新たな一歩を踏み出す
といった自分で考え行動し、試行錯誤する力が重視されています。



自分の幸せは試行錯誤をすることでしか掴めないと考えています!
プログラミングは一度ではうまくいくことはありません。何度も失敗し、微調整や修正を加えながら自分の思い描くゴールに近づいていきます。まさに、試行錯誤の練習としてはプログラミングはとてもいい学問です。ここに焦点を当てると、プログラミング教育はとてもいいなぁと感じています。
プログラミングってなに?



端的にいうと、コンピュータが動くための指示が書かれたマニュアルを作ること!
例えば、私たちが仕事をする時、マニュアルを使うことがしばしばあります。緊急時の対応マニュアルを思い出すと、わかりやすいのではないでしょうか。
というように、「人間はこのように動いてください」といった指示が書かれています。このような指示が書かれたマニュアルをプログラムと言い、これを作ることをプログラミングと言います。
みなさんの身近にあるものをあげると、「人が通ると、明かりがつく」というような街灯やお家の玄関の照明があります。洗濯機を使う時には、電源ボタンとスタートボタンの2つを押すと最後までやってくれると思います。これは私たちが楽になるように、洗濯機がプログラミングされています。



電化製品のプログラムの作成や開発に携わった方々のおかげで便利な日々が送れていると思うと、本当に感謝です!
このように、プログラミングという言葉を最近になって聞いたという方も多いと思いますが、私たちの身のまわりは、プログラミングで溢れています。
どんな力が身につくの?
プログラミングの知識や技能はもちろん身に付きます。
加えて、以下の力が身につくと考えています。
どのツールでプログラミングを学ぶのか?
プログラミングを使用して何を作るのか?
プログラミングは一度でうまくいくことはありません!
コードを見直して原因を究明することが必要です。
プログラミングは答えが一つでは無く、自分ならではのやり方でゴールを目指します。



わたしはこちらの方が重要だと考えています。
この力はプログラミングだけでなく、生きる上でとても大切な力です!
プログラミングは難しいイメージがあるからこそ、知識やスキルに目がいきがちですが、プログラミングに触れる過程で身につく力に目を向けましょう。
子どものプログラミングってどんなことをしているの?
子どもの様子に合わせた教材を使うのが望ましいので、必ずこの教材を使いますということはありません。



といいつつも、わたしがどんなことをしているのか書きますね!
- スクラッチやマインクラフトでのビジュアルプログラミング
- マイクロビットでロボットを動かす
- センサーを使って街灯の仕組みを作ってみる
- カードを並べてプログラミングをするToio
- HTMLやJavaScript、pythonでゲームをつくったり、データ解析
- 名刺やチラシ作ったりするWEBデザイン
私の教室では、小学2年生でHTMLをやる子もいれば、小学5年生でタブレットでデザインの操作を使う子もいます。
一人一人によって興味や面白いと思うことは違います。年齢や学年関係なく、何をするかというよりもやってみようとする気持ち、考えようとする姿勢が身につくような取り組みをすることが大切と考えています。子どもの様子をよく観察して、その子が興味を持ったことを突き詰められるよう教える側はサポートしています。
プログラミング教育が必要とされる理由
プログラミングに触れる過程で身につく力が大切というお話をしましたが、そうはいったもののプログラミング教育が必要とされるには理由があります。ここでいくつか紹介しておきます。
- STEAM教育
- 共通テストでの情報科目
- 小学校でも必修化
- 高校ではDXハイスクールの取り組み
など、1つくらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは
みなさん、社会が激しく変化する中で、情報を活用して課題をクリアしながら、未来を創りましょう!
と言うことです。
一昔前では、Word、Excel、PowerPointを使う人は少なかったと思いますが、今ではみなさん当たり前のように使っています。つまり、未来ではプログラミングを使うことが当たり前になるのではないでしょうか。それを推進するために色々な策を取っているのだと感じています。どのように役に立つのかは、未来によって変わりますので何とも言えませんが、プログラミングが必要であることは間違いないでしょう。
AIで様々な仕事が無くなっていく一方で、プログラミングを活用できる人材の需要はどんどん高まっていきます。「自分の仕事が将来必要なくなるかも…」という心配も、プログラミングが活用できると可能性としては低くなるのでは無いかと考えています。



スキルとしてのプログラミングも、これからを生きるためには持っておいて損はないですね!
なぜ子どもの意思が大切なのか
これまで小学生から高校生まで多くの子どもたちに様々な教科を教えてきましたが、自分の意思で「やる!」と決めることの大切さを感じています。
自分で決めると、自ずと自分の意思で試行錯誤をします。



試行錯誤をする過程で様々な力が身につくので、これはとても大切です!!
試行錯誤には根気を要するので、やらされている状態での試行錯誤はなかなか難しいというのが現状です。
まずは無理をせず気長に子ども自らが主役となり「やってみたい」と思えるような教材に出会えるまで講師や親さんとコミュニケーションを取りながら探っていくことが必要です。
もし、「どうしてもやりたくない!」と言うようであれば無理に学ぶ必要もないと考えています。イヤイヤ通う時間を、自分が興味のあるものに出会う時間に使うといいのかなと思っています。
没頭できるものを見つけ、自らの意思で試行錯誤を経験することの方がずっとずっと大切です。
まとめ
- プログラミングを通して、身につく力はたくさんあるので、学びの過程に目を向けましょう。
- 未来ではプログラミングを使うことが当たり前になるので、スキルとして身につけておくことは大切なことです。
- はじめるかどうかは、子どもの意思を尊重しましょう。



実体験を踏まえてプログラミング教育が必要かどうかについて述べてみました!一人でも多くの方の参考になれば嬉しいです!